2019/08/12、「崖の上のポニョ」を見ました。
ジブリを観ているとよく感じるワクワクした気持ち。新鮮な驚き。そして最後には高揚感と満足感で胸がいっぱいになる、ふわふわした感情こそが宮崎駿監督が描く世界観の魅力なのだと思います。
ポニョを見てもそのような感覚で満足したのですが、一方で他のジブリ作品でもよくある「何が描きたいんだ?」という感想を持ちました。
「主題はこれだな」とか「監督はこういうことが言いたいんだよ」ということ以前に「複雑だけど、なんかとっても面白い!」で良いんだと思いつつ今回は感想・考察を書きたいと思います。
映画「崖の上のポニョ」のあらすじ
崖の上のポニョは主人公の少年、宗介と魚の子どもポニョが出会う物語。ポニョの出自、宗介の純粋な気もちなどが複雑に絡み合って進んでいきます。
アンデルセン童話「人魚姫」をモチーフにした物語らしいです。
ちなみにこの作品は、宮崎駿監督がハウルの動く城を手掛けた次の作品。ハウル後に世界を旅する中で目にした景色や、孫の姿を見て感銘を受けた監督が描く新しい世界は必見です。
得意技の「空を飛ぶ」演出ではなく「海や水」の演出が注目の作品という点も注目。
2008年製作/101分/G/日本
配給:東宝
映画「崖の上のポニョ」の感想と考察
宮崎駿監督は「崖の上のポニョ」という作品を通じて何を描きたかったのか。この作品は何を描いた作品なのか。
私が思うのは「海」について描く作品だと思います。
生命の源であり美しい景色としての「海」、私たちが普段は忘れている脅威としての「海」の表情を、とびきりの表現力で描いた上で、宗介とポニョ、二人を取り巻く人々の姿を通じて人間の美しさ、純粋な気持ち、自然への畏敬の念を表現しているように感じました。
特に、2011年(この作品の数年後)に東日本大震災を関東で体験した私にとって思い入るところはありましたが、それも含めてこの作品の美しさ、尊さを実感しました。
左脳を超えて、感覚を動かす作品
余談ですが、私はジブリ作品を見るたびに「こういう物語を死ぬまでに1つでいいからつくってみたい」と考えます。宮崎駿監督と高畑勲監督のジブリ、ディズニー作品など偉大な作品を見るたびに一人の人間から生まれる物語に畏敬の念を感じるのです。
そして小説を書き始めるのですが…面白くないので封印をします笑
偉大な作品は心に影響を与えて「コンテンツ」という枠を超えて人を動かすのだなあと実感する瞬間です。
余談でしたが、ポニョどうぞ↓
(画像:(C)2008 二馬力・GNDHDDT)
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